Re: 2018年大祭本「秋麗」 - 達磨

2018/12/22 (Sat) 17:17:58

「サイショからハジメる」(作　煤)

12/15実施のなんやかんやより

・作者から一言
夏さらしに投稿しようと思って間に合わなかったやつです。
1on1（１対１）のやりとりや関係性が好きで。
寝て今日を繰り返すっていうのを思いついて、そこから書いた。

・カゲロウデイズとかいいよね。

・矛盾がありまして･･･。夜の12時過ぎる前に寝たら、今日を繰り返すっていう設定だけど、花ちゃんは覚えていて、花ちゃん以外の人（創君を含む）は覚えていない。でも、記憶が残る残らないに関係なく、今日を繰り返すのは全員に共通すること。大人になるにつれて夜更かしするようになるから、時間が短く感じるようになる。
ならば、小学生は基本的に12時前に寝てるので、ずっとその１日を繰り返すのでは？
作）なので、小学生の頃も12時のときに一瞬覚醒することで明日に進める、ってことで。今日を繰り返すことで覚えてるのは、最後に経験した今日だけ（花ちゃんを除く）。後付けの設定になってしまい、悲しい･･･。

・初めて信じくれた人がこの創君じゃないとダメな理由は？
作）彼でなくてもいいけど、信じてくれた人がたまたま創君だった。花ちゃんはどうせ無理だとは思いつつ、彼に信じてほしいと思ってる。その思いが表情や仕草に染み出していて、彼はそれを読み取って、信じた。花ちゃんは過去に色んな人達に何度も話したけど、信じてもらえなかった。

・話したことで物語は終わった？
作）やり直せるのにやり直さなかったのは、彼女にとってすごい気になること。一日ごとでしかやり直せないので、出来るだけ完璧な状態で次の日を迎えたい。記憶としては40~50年程生きてる。だんだん人間離れして、精神が肉体から乖離する。乖離している自分をただ認めてくる人が欲しかった。
・認めてもらえて、それで満足ってこと？
作）彼が信じてくれたことで、明日のことを考えられるようになったので、良かったのだと。
・今後能力をどう使うとか物語の続きとかは決めてるの？
作）特にそこは考えてなかった。

・ループ現象による個人間での記憶のズレが生じて、矛盾してしまうのでは？
・花ちゃんが次の日に進んだスケジュールに合わせて、皆の記憶が合わさっていくのだと、うまくいく？
・まぁ特にその点を問い詰めるつもりはないので･･･。
・個人個人で世界が存在する。世界が無限に分岐していく。っていう世界感だと思って読んでた。
作）そういうことです。世界は無限に広がります。

・ｐ28以降のループ系主人公特有の絶対にやり直せない部分が好き。
作）ありがとうございます。妥協したくないっていう彼女の思いを伝えたかった。

・「今日(しっぱい)は今日(せいこう)のまま(はは)。」って花ちゃんが話す部分について。花ちゃんは失敗を嫌ってるので、そんな前向きに捉えられないのでは？
作）このワンフレーズを書きたくて書いた。母とママをかけてるんでー。（熱弁）彼女にとっては失敗した今日の記憶をもって、成功しようと思ってるので、そんなにマイナスには感じてない、と。
・最初はぶつかった相手のことを煽ってるのかな？と思った(笑)。
作）ぶつかった一瞬のうちに考えたことをふわっと書きたかった。

・カギ括弧じゃないのを使ってるのはなぜ？
作）もう一度繰り返された今日は地の文だけ。やりなおしてる二回目以降の花ちゃんの発言は黒括弧。そう言っとけば良かったってセリフ。作業的な発言。
・ゲームのロード画面とかそういうのをイメージして作ってるみたいで、面白かった。

・最後に作者から
矛盾があったので、次は気をつけたいなーと。
制作時間は１０時間ほど。期間自体そのものは結構長い。
ありがとうございました。