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2017年度春祭本「薫風」 - ことぶき

2017/12/02 (Sat) 15:07:49

春祭本『薫風』に関する意見・感想をお寄せください。
また、なんやかんやは後に続いて掲載します。

Re: 春祭本「薫風」 - ことぶき

2017/12/02 (Sat) 15:21:07

「料理の超人」(作・紗々羅紗羅紗羅)

○作者より
特にないです。
(何を目標に書いたのかと聞かれて)純文学を書こうとしてました。
でも全然違いますね。

○他の人からの意見・感想
・苦労したところは?
→オチしか考えてなかったので、書いてる途中は「なんでこんなの書いてるんだろう」という気持ちだった。(作者より)

・しらふで書きましたか?
→全作品しらふで書いてますよ。(作者より)

・登場人物の個性が豊かで皮肉もきいていて面白かったが、宇宙人をたおす下りがあまり書かれていないのはどうしてか。
→最初は鍋包が主人公のつもりだったが、審査員のことを書いているうちにそっちを書きたくなっただけ。あと宇宙人を倒して爆発ってのをやりたかっただけなので深く考えていない。(作者より)

・このおちを考えた後でどうやってクッキングバトルに繋がったのか。
→料理バトルが書きたいというのも別にあったので、つなげてみた。(作者より)

・宇宙人だけ普通な名前なのはなぜ?
→実際の料理人をモデルにした。ほかのは自分で考えた。強そうだけどダサい名前にしたかった。切れそうな名前にしたかった。(作者より)

・なぜピーラー山本だけ生き延びたのか。
→書いていて「死んじゃえ―」と思ってキャラクターを殺したが、ピーラー山本は情が移ったので殺さなかった。(作者より)

・何考えてるの?
→なんか見切り発車で書くことが多い。(作者より)

・キャラクターのモデルはいるのか?
→美味しんぼのキャラクター。そのまま書いたらモデルがばれるので若干変えた。(作者より)

・支配者視点では書かないんだなーと思った。

・司会者の彼女ってなんで殺されたんですか?なんで凶器を残したんですか?
→物語上仕方なかった。宇宙人を殺したかっただけなので推理の方を掘り下げられるとつらい。無理やり伏線みたいなのをつくった。純文学みたいなのを書きたいのと爆発が書きたいのが重なってこうなった。(作者より)

・内容がふざけているのに地の文がかっちりしているギャップが面白かった。
→の点が純文学を目指した名残ですね。(作者より)
→コメディは役者が面白がってはいけないので、地の文が真面目であることが面白さを出しているんだと思います。

・サンバ……(笑)
→これが彼の一番の見せ場です。窮地に陥るとサンバを踊り出す性格なんです。(作者より)

・サンバが山場ですか。
→別に物語の山場というわけではありません。(作者より)

・どういう感情で書いたんですか。
→変なことを書いてんなあという自虐的な気分。彼女創世紀の最後は書いてて楽しかった。これに関しては地の文をいかに固くするかを考えていたので、少ない語彙で背伸びして書いた。(作者より)

○最後に作者より
自分にとっての挑戦作でした。可愛いキャラクターを書きたかった。萌えを表現したかった。とにかくいろいろ挑戦しました。いろいろ詰め込みすぎてこうなりました。

Re: 春祭本「薫風」 - ことぶき

2017/12/02 (Sat) 15:54:52

「暗中惘々」(作・望田良胤)

○作者より
主に受験期に書いたものから引っ張ってきたもの。
自分の詩がどう受け取られるのか興味があった。

○他の人からの意見・感想
・この詩の並びは何か意図があるのか。
→短く終わるものを最初に持ってきた。(作者より)

・受験期は大変でしたか。
→はい。目の前のものをこう認識しているのは自分だけじゃないのかなど考えるようになった。(作者より)

・二つ目の詩からリズムなどよくなっている気がするが意識したのか。
→このあたりから書く力がなくなってきた。枠があった方が書きやすいので、無意識にこういう書き方をしたのだと思う。(作者より)
→軽快に読むことができてよかった。
→自分の手帳の中で完結する予定の物だったので、あまり深く考えていなかった。(作者より)

・読んでいて頻出する言葉に注目した(世界、続く日々、続く朝、など)。こういう読み方であっているのだろうか。込められた感情はマイナスの物でよいのか。
→その通りです。(作者より)
→なるほど。世の中に対する反発なども読み取れるのかなと思った。

・「こういう解釈で合ってますか」という質問は、読者側の解釈を聞きたいのであまり答えられない。(作者より)
→でもせっかく目の前に作者がいる場なので、自分の解釈と作者の解釈の違いなど聞きたい。
→言語化が難しくて詩として表現している部分もあるので、誰か言語化してください……(作者より)

・月賦のみっちりした文章の中に一行空いているところで息継ぎができてよかった。
→意識はしてなかった。(作者より)

・(月賦に関して)内容と題のギャップが面白かった。ほかの詩っぽい詩は読み慣れていなくて掘り下げた解釈が難しかったが、これは言葉も分かりやすくて面白かった。

・感想を言うと、全体的に雰囲気として、つぶつぶでできている望田君(作者)なんだなぁと思った。いずれ粒になって無くなっていく私、みたいな表現があって、私は夜に考え事をするし、昼は楽しくて夜は悲しい単純な人間なので、日の当たる中で悲しいことが述べられているのが新鮮だった。

・別々の詩の寄せ集めと言っていたが、各々に一貫した雰囲気というか内容があって、これをすべて読み終わった後に何か思うことが残るような感じでした。
→アルバムを作るような感覚でこの詩たちを集めたので、狙った通りになってよかった。(作者より)

・受験期苦労したんだね。(二回目)
→僕の書いた文章はあまり受け入れられなくて、そこで余計に認識論みたいなことについて考えるようになってしまった。(作者より)

→相手にわかりやすく伝えようとすればいいんじゃないかな。
→わかりやすい言葉だけで伝えることは不正確になるため不誠実になってしまう。伝える努力をしていないと言われやすいが、僕は誠実に伝えているつもり。(作者より)

→そこにある事実を正確に述べるだけでは面白くないのでは。

→この詩は「解釈して深く掘り下げよう」という覚悟のもとで読まないと読めないので、そういう覚悟ができていないところに飛び込まれると理解してもらえないのではないか。私は普段浅いところで解釈を止めてしまうので、これを解釈するにはもう少し時間がほしいと思った。

→何か伝えたくてこの詩をかいたんだろうが、伝えたいのならとっかかりがほしいなと思った。話が壮大すぎて、何かいろいろ考えていることや伝えたいことがあるのはわかるが、それが何か見つけるのが難しい。大きな表現をしないと伝えられないことなのかもしれないが、身近な表現に落とし込めるところはそうすると、読者側も歩み寄りやすいと思う。

→最初は誰かに読んでもらうために書いたものではないとしたら、この中に答えが出ていないので、こちらもぼんやりとした主張しか読み取れない。

→深く掘り下げるタイプじゃない人には詩の訴えが届かないと思う。

→詩の特性としてそれは仕方ない。小説が書きたいとは思っているがディティールにこだわってしまう癖があるので詩に逃げてしまう。(作者より)

・僕はこのスタイルで駆け抜けてほしいと思っている。子供と大人の中間である高校生らしい、何が分からないのかもわからない、みたいな訳のわからなさが表れていると思う。

・他者に向けて書いているのは確かなのだが、その他者とは何なのか、みたいなところがにじみ出てしまったのかもしれない。(作者より)

・前半で光に例えるなどしているが、後半は人間に近い表現がなされているので、間があった方が読みやすいかも。
→ここは駆け抜けたかった。一息で言った方が詩として良いと思ったのでこうした。(作者より)

・わからないなりに何かが見えたのが死なない鳥と月賦で分解だが、五感に訴える情報があるとだいぶとっかかりやすさが変わると思う。情報の正確性を残したまま解釈のヒントを与えることができるのではないか。
→僕としてはよくわからないまま概念の海で泳いでほしいという思いがある。(作者より)

・僕も、この詩は好きだと感じた。言葉を言葉のまま飲み込んで自分の中で広がる感じがとても良いと思った。言葉を変えてしまったら中身も変わってしまうような気がする。僕もこのまま突っ走ってほしい。

・僕も似たようなことを考えたことがあるせいで自分のその考えにこじつけて寄せて解釈してしまっている節があるが、そのうえでこれは生きる意味を探しているということを表現していると思った。ただ生物としてではなく、自我を持った人間としてどこに向かえばいいのか悩んでいるのかなと思った。
→昔、武田鉄矢が「客は自分の演奏に泣いているのではなく演奏によって想起された自身の思い出に泣いているのだと気付いた」という話を思い出した。(作者より)

・私は題名の付け方が好きだったが、月賦に関してはどういう考えで付けたのか。
→これはもともと詩ではなく書きなぐったものにタイトルを付けただけで他の物とは違っているので、色を変えるために間に入れた。

○最後に作者より
自分の書いたものにちゃんと向き合ってくれる人たちがいるということが素直にうれしかったです。ありがとうございました。

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