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大祭本「科戸風」 - さとう

2014/11/25 (Tue) 22:26:04

どうも、1年のさとうです。
11月25日に開催された、なんやかんやの内容を投稿しておきます。
作者名は省略させていただきます。

『霧峰紗夜花は騒がしい』

作者

執筆期間は一週間ほど。
かなり明るく軽い作品にしようとした。
こんな後輩がいたらいいなという願望を書いた。
クスリとでも笑って貰えれば嬉しい。
基本的に部室という空間の中だけで物語を完結させたかった。

感想

キャラクター(ヒロイン)が可愛い。
漢字の先輩ではなく平仮名の「せんぱーい」の時がとても可愛い。
ラブレターの場面の女の子可愛い。
もっと拗ねた後輩を見たかった。
甘い作風で良かった。
作画とシナリオが分かれてマンガ描いてるのが現代的だと思った。
告白のシーンはもっとクライマックスでじっくりやって欲しかった。
ヒロインの一目惚れの理由が弱いように感じる。全体的にもう少しヒロインを掘り下げて欲しかった。
文化祭という告白の定番イベントをもう少し活用してほしかった。
主人公のメンタル的にこれくらいの告白がちょうどよかったように思う。


Q&A

Q1ヒロインのモデルはいるの?
A1特にいない。

Q2マンガ描いたことある?
A2ない。「バクマン」とか「月刊少女野崎くん」とかを参考にした。
下調べが甘かったように思う。

Q3「焼きそば喫茶まつぼっくり」と「中華喫茶アメリカン」の元ネタは?
A3前者はハルヒ、後者はバカテスが元ネタ。

Q4「ぼーっとしてる」のに一目惚れって?
A4一目惚れです。

Q5一目惚れなのに「顔なんか気にしてない」って?
A5雰囲気とかに一目惚れ。


作者まとめ

恋愛モノなのに告白が弱かったのは反省点。
次に生かしたい。


「地獄待ち」

作者
夏休みに青春18切符で関西に旅行した。その際によかった場所を舞台に、西村京太郎サスペンスを志向して書いた。


感想

最後にひねりがあって良かった。
しっかりとした文章で読みやすかった。
文字数(1万ちょっと)の割にまとまっていてよかった。
千本鳥居で南雲くんがミチさんを追いかけるところに臨場感があり情景描写も綺麗だった。
登場キャラクターに無駄キャラがいなくてよかった。
章末の一文に読者を飽きさせない技量を感じる。
地の文と会話文のバランスがいい。
小説として適度な文章だ。
話がよく考えられている。
刑事と主人公の距離感がちょうどよかった。
文章はとても良かったが、説明的すぎて、持ち味の独特の語り口が生かし切れていないように思う。
南雲くんが殺し屋設定は要らない気も。
新幹線寝過ごしたり、あまり有能に見えない。
人が死んでるのにあっさりしてるのが違和感。
サクサク読めたけど、前半が描写不足な気がする。
シリーズものかと思った。
この文体でカッチリしたの書いて欲しいなあ!

Q&A

Q1トリック考えるのは難しかった?
A1わりとこじつけ

Q2ダイイングメッセージの画数が多いのでは?
A2やっちまった。そこは反省点。

Q3舞台となった場所は全部行った?
A3伊勢神宮は行ってない。

Q4モノローグは誰視点?
A4ミチさん。分かりづらくて申し訳ない。

Q5章1ラストの「それならば」の後ろには何が省略されている?
A5特にない。

Q6京都タワーのところおかしくない?
A6そこは夢のシーン。

Q7出てくる国は架空?
A7スコットランドの別名3つを合わせた。執筆当時話題になってたから。

Q8次回作は?
A8また良いところに旅行に行ければ。

Q9なぜミチが4人目?
A9人数合わせ。


作者まとめ

自分では気づかないところを指摘してもらえて良かった。
もっと読みやすさを追求していきたい。

Re: 大祭本「科戸風」 - さとう

2014/11/30 (Sun) 18:45:04

さとうです。11月27日に開催されたなんやかんやの内容を投稿しておきます。
作者名は省略させていただきます。

「秋声」

作者

「秋声」は秋の訪れを告げる風で、時期は夏から秋への変わり目を意識した。
部室棟横の階段から夕陽を見ているときに思いついた。
話の展開が早かった。
書きたいように書いた。
主人公の性別は男性だが極力中性的に書いた。
シャボン玉は後付けの割に目立ってしまった。
階段を舞台にしているのは、生と死のギリギリ感を出すため。
主人公は妹と彼女をかぶせている節がある。あまり深く書かないのは、怖いものを見たくない主人公視点のためで、彼女の転落時も同じ。
主人公はどうしようもない、何もしない。そして死が少し怖い、それは彼女に見抜かれている。


感想

文がうまかった。
「百合姫」にでてきそう。
生と死のふわふわ感が、シャボン玉と重なってよかった。
主人公の後ろ向きな感じがいい。
最初から死をにおわせているのがうまい。
彼女が主人公の心内を通して具体化されていき、存在が確立した時に自殺、という移り変わりが丁寧に書かれていて良かった。
もう少し、主人公に彼女について葛藤してほしかった。
「落ちよったで」パシャァと写真を撮って欲しかった。


Q&A

Q1シャボン玉は春の季語では?
A1残された側に春らしさを残したかったから。

Q2なぜ彼女は自殺した?
A2ずっと落ちようと思っていたけれど、踏ん切りがつかなかった。主人公がきっかけとなった。

Q3彼女の眼は青いの?
A3黒の中に薄っすらと青、みたいな。黒一色よりも透明感のある瞳を描写したかった。どれくらいの青さなのかは想像に任せます。

Q4後半、メガネの描写消えたのは?
A4完全に忘れてた。メガネのレンズで近付きづらさを表現しようとしたのだが。

Q5終盤、「寒い」よりも動作あった方が良かったのでは?
A5主人公はすぐに目を瞑ってしまった。だから次の文で音を出した。きっと耳も塞いだ。そうすると、体温が一番適してるように思った。生きていることも明示できるし。

Q6地の文と会話文の間に一行は何故? 他にも一行入れる時のルールはあるの?
A6一人称の小説で、地の文は語り手(主人公)の内面。だから、外部からの衝撃、外部への発信のときは一行空けるようにしている。
あと、そうした方が個人的に見やすい。


作者まとめ

メガネ忘れたのは不覚だった。
ふわふわ感が伝わっていて良かった。

「奴隷センター アナザー」

作者

深くは考えて書いていない。
去年の夏に書いた話の続き。
誤字脱字すみません。
値段とか貨幣価値などは適当。
日付も適当。
父借金→母(妊婦)売る→出産、母娘ともに奴隷に。
兄は家族のためでなく自己満足のために自分を売った。
とにかく兄を消したかった。


感想

細かいところをもっと描写してほしい。
ほんとの兄妹の伏線はもっとしっかり張ってほしかった。
妹を介抱するするシーンに熱がない。
妹と分かってて「リンゴ」は不自然な気がする。
妹の瀕死体を冷静に分析するのは不自然な気がする。もう少し惑乱しても良いと思う。
期限は唐突だった。


作者まとめ

ちゃらんぽらんな文章で申し訳ない!

Re: 大祭本「科戸風」 - さとう

2015/01/19 (Mon) 00:12:34

さとうです。
年も新しくなってしまいましたが、大祭本の感想を述べさせていただきたいと思います。
敬称略、つまらない感想ですが、ご容赦ください。

「坂の町」北川 青
ストーリーとしては春祭本の続きにあたるようですね。
物語としてはあまり劇的な内容とは言いづらいです。
しかし、語られる情景が素朴で素敵だと思いました。主人公の不思議な力は、それらの情景を作り出す自然たちを更に素敵に見せているし、一人称視点から伝わってくる主人公の自然や少年への優しい感情を感じて、読んでいて心地良かったです。
主人公と少年のやり取りや、一人分だけ空けられた二人の距離感が、可愛らしいなと思いました。


「霧峰沙夜華は騒がしい」古河 聖
ハイテンションで健気にアピールしてくるヒロインが可愛らしかった。
個人的に、古河くんの作品の一番いいところはツッコミかな。ヒロインのボケに対してのツッコミが外れていなくて読むテンポが崩れない。
文章量が比較的多いわりに、さらりと読めるのもラノベとして優れていると思う。
展開について言わせてもらえれば、やっぱりもう少し、山場を後に持ってきても良かったかなとは思うかな。

「地獄待ち」長屋武弘
前作もそうですが、文体やキャラクター、世界観に個性があって、そのためか現実に似ているけれど、少し異質な別世界を覗いているような心地になります。そしてそれが作者さんの小説の魅力なのだと個人的には思います。
ミステリーを書けるなんて、それだけで尊敬します。多分僕には一生書けないです。
ミチさんが僕から見て素敵なオッサンで、好きです。こういうオッサンと
最初読んだときに『イール』がミチさんの喫茶店だとは気づきませんでした。わりと冒頭でキャラクターや設定を掴むためにも配慮してもらえたら良かったかなと思いました。

「秋声」宵闇
毎回なんやかんやを聞くたびに、そこまで考えてるのかと驚いてしまう。脳たりんな僕はほとんど読み取れてなくて申し訳ない。
物語全体に儚げな雰囲気が漂っていてとてもいいと思った。階段の一番上は生と死が曖昧である場所で、シャボン玉はいつ消えてしまうかも分からないくらいに所在なくて、切ない気持ちで読んだよ。
結末には納得がいくというか整合性があるというか、予定調和だったかな。
物語なのだからそれを壊しても良いのかなと最初のうちは思ったけれど、今ではやはりこのままで良かったかなと思う。
崩すために積み重ねた積み木を瞬間接着剤で崩れないようにした、では儚さもただのコメディにしかなりえなかっただろうし。
次に読むときはもう少し作者さんの意図を汲み取れるようにない頭を捻って読みたいね。

「生と死と詩」さとう
痛いタイトルを付けたなあ、と。あるバンドの歌詞集の題名を付けたつもりだったのですが、間違えました。適当に引っ張ってくるからこうなるのでしょうね。
フィクション2割、事実8割といったところでしょうか。

『ミステリーは突然に』山下麻里子
日常に潜むふとした不思議というのに、個人的にわくわくします。あり得ないことだけれど、些細な出来事。それに対して、ほとんど無関心な他の人々と、とても印象に残っている主人公。その理由をさりげなくも上手に書いていると感心しました。
終盤の、電車がどこまで続くのだろうという淡い疑問が、主人公の幼く繊細な不安とそれを漠然と感じ取る感性を表しているようで好きです。

『鳥と飛行機、ヒコーキと空』山下麻里子
先ほどの作品の続編ですね。両作品とも短編でかつ簡潔な文体ですが、しっかりとまとまっていて、かなり上手だなと思いました。
友人と共有できないことがあるように、友人としか共有できないことってありますよね。2人のそういう距離間が良かったです。
主人公はラストで文学を放棄していましたが、いつかまたそちらの道に進むことがありそうだなあ、なんて読み終えた後に思いました。

『学校』誤字脱字訂正丸
最後に具体的な対象に明確な殺意を抱いたのはいつだったかな、と読み終わった後につい考えてしまいました。
物語全体に暗いトーンが落ちていて、語られるのはやはり仄暗い人間の有り様や感情。まさに一つの『作品』という印象を受けました。
マヤは復讐を果たしたとして、その結果として何を得るのでしょうね。それは読者が想像することですが、作中で語られるように、きっと結果がどうであれ、マヤも、そして主人公たちもきっと『学校』を卒業できないままなんでしょう。
ううん、やり切れない。

『奴隷センター アナザー』孤月煢
リンゴと主人公が距離を詰めていこうとする、たどたどしい距離感に愛おしさを覚えました。消化するのが辛い重い設定ながらも、文体が比較的読みやすくて、すんなりと物語を理解できました。
ただ、内容は詰め込みすぎて、しっかりと書ききれていなかった箇所があったように思いました。
もう少し、書きたい内容を絞ってすっきりさせたら読みやすくなるかなと、思いました。

『ネブカドネザルの汀』ねこみみだいまおう
人間が穴に落ちていくシーンが凄まじいです。まざまざと想像できてしまい、息苦しささえも覚えました。
中々に凄絶なシーンが多い作品ですが、文体が美しいので、静かな音楽が聞こえてきそうな神秘的な雰囲気を感じました。物語の構成も断片的な要約みたいで、ストーリーや設定の背景を示しながらも、できるだけ文が削ぎ落とされていて、音楽の譜面のようだなと思いました。
灰をダイヤにする話とかも好きです。
読み終えた後は、心地よい空虚感があって、良い作品だなと素直に思いました。

『しゅうちゃく』ちぎりぱん
サイコなお話ですね。こういった語り手が異常者のお話は書きづらいのだろうと思います。かなり分かりやすく書かれた部類なのだとは思いますが、脳たりんな僕は最初のうちは混乱してしまいました。
すごくどうでも良いんですけど、最後に語り手に小説を書かせる刑事さんたちは優しいですね。個人的にかなりツボでした。

『生きているかい』廃場楠雄
馬の死と少年の生の対比がとても明確に示されていて非常に読みやすかったです。世界規模からのファンタジーは結構好きで、そういう点でも好みの作品でした。
ただ、短編ファンタジーという性質上仕方ないのかもしれませんが、少し、説明的すぎるかなと思いました。個人的な好みを言えば、もう少し読者の想像に任せた方が読者を引き込めたかなと、思いました。本当に個人的な好みなのですが。

『あの子の名前』工藤圭介(ミエハル)
こういう幼少期の不思議な存在との出会いとか、体験とか素敵ですよね。きっと僕の故郷と同じような田舎での話で親しみも感じましたし、作品の雰囲気も好みでした。
ただ、愛し合って結ばれ、授かった子どもが自分たち似ないのは何だか悲しい気もします。でも輪廻転生の観点からすれば自然のことなんですかね。ううむ。

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